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イギリスの歴史
日本人がイギリスと聞いて浮かべるものは、英語、王室、紅茶、Gentleman など比較的優雅なものではないだろうか。しかしこの国の歴史を考えると、これらの優雅なイメージが必ずしも当てはまらないことに驚く。イギリスが現在までにたどってきた道は決して平坦なものではなく、その旅程には高々とそびえる山もあれば荒涼とした谷底もあったからである。

先史以来、イギリスはさまざまな民族によって支配され、時代ごとに特徴的な文化や様式を開花させてきた。その歴史を知ることによって、イギリス各地で目にする過去の遺物や、旅や暮らしの中でのイギリス人たちとのふれあいが、より深い意味を持つようになるのではないか。

 先史時代からローマ支配
グレートブリテン島に人類が住み着いたのは、紀元前5000年ごろといわれる。大陸から移住してきたケルト人たちである。

ストーンヘンジそれに続いて紀元前4000年ごろに侵入してきたのが地中海系種族のイベリア人で、彼らは青銅器を用い紀元前1850年ごろからはストーンヘンジに代表されるような巨石建造物を作るようになった。

その後、紀元前300年ごろに侵入してきたブリテン人は、南部に広く定住して島に初めての国家組織を形成していった。

その後ブリテン島はローマ軍遠征の標的となり、紀元前55年のカエサル(シーザー)の遠征は失敗に終わったものの、紀元後43年には属州としてローマの支配下に置かれる。その際に伝えられたローマ文化とキリスト教の影響は、今日のイギリスでも如実に表れている。有名なバース(Bath)の浴場遺跡もこの時代に建造されたものだ。