食べるイギリス イギリス人家庭でアフタヌーンティーを体験
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マクドナルドやフランス風の細長いジャガイモのフライではなく、大人の指くらいの太さにザクザクと切るのが、イギリスのチップスだ。
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シリーズ まるごと食べる!イギリス
Vol.3 イギリス人家庭でアフタヌーンティーを体験
旅行者や短期滞在の立場ではまず体験することがない、実際のイギリス人家庭でのアフタヌーンティー。それを可能にしてしまうのが、『ジュリアーナズ・キッチン Giuliana’s Kitchen 』のアフタヌーンティー・コース。
もとジャスシンガーで、クッキングブックの著者でもある素敵な英国人女性ジュリアーナさんが、ロンドンの超高級住宅地セント・ジョンズ・ウッドの自宅でアフタヌーンティーを楽しむ1日コースを提供しているのだ。
3時間半のこのコースは、まず1860年に建てられたビクトリア様式のハウス・ツアーから始まる。グランドピアノが置かれた優雅なシッティング・ルーム(居間)、天蓋付きベッドが素敵な寝室、そして暖かな色調のキッチンなどを見学する。
ツアーの後は、早速キッチンでアフタヌーンティーの準備。ここでは、生徒一人一人のためにエプロンと手拭き用のミニ・タオルが用意されているなど、細やかな心遣いが嬉しい。
1.
ショートブレッド Shortbread
まずはショートブレッドから。ショートブレッドとは、バターがたっぷり入ったサクサクのイギリスの伝統的お菓子。いわゆるクッキーやビスケットよりももろい(short にはもろくサクサクとくずれる、というような意味がある)食感が特徴的だ。一口サイズの長方形のものも多いが、ジュリアーナ式は、円形にして焼いた後ケーキのように放射状にカットする。
あらかじめ印刷して配られるレシピをみながら、ジュリアーナさんのわかりやすい説明とデモンストレーションに沿って、自分たちで粉をこね、バターを混ぜ込む過程では、料理好きでなくとも心が躍る。ジュリアーナさんが『ペチコートの裾』と呼ぶように、円形に整えた生地の端を指でつまんで飾りをつけるときには、ビクトリア時代に戻ってお菓子作りをしているような気にさせられる。
2.
サンドウィッチ Sandwich
手作りのショートブレッドがオーブンで焼きあがる間(約30-35分)に、フィンガー・サンドウィッチの準備にかかる。
ジュリアーナさんいわく、「きゅうりのサンドウィッチ抜きではアフタヌーンティーとはいえない」。きゅうりのサンドウィッチはそれほど、伝統的なアフタヌーンティーに欠かせない存在だということだ。ジュリアーナズ・キッチンでは、きゅうりのほかに、スモークサーモン&クリームチーズとゆで卵のサンドウィッチを供する。
ジュリアーナさんに、アフタヌーンティー用のサンドウィッチを準備するのに大切なポイントをいくつか挙げてもらった。
パンはできるだけ薄いものがよい(耳は取る)。
やや厚い場合は麺棒などで伸ばして薄くしてもよい。
見た目と味にバラエティーを持たせるために、白パン、黒パンなど種類が異なるものを数種類用意するとよい。
基本は、レディのフィンガーフード。上品につまんで口に運べるようなサイズに切るように心がける。
形にもバリエーションをつけよう。(今回のコースでは、きゅうりが長方形、ゆで卵が三角形、スモークサーモン&クリームチーズは巻き寿司状に巻いて小さくカットした。)
アフタヌーンティー用のサンドウィッチは新鮮さが命。作ってすぐに供さない場合は、湿らせたキッチンタオルで覆ってパンがパサパサになるのを防ぐ。
3.
スコーン Scone
サンドウィッチの準備が整う頃には、オーブンの中からショートブレッドのいい香りが漂い出す。ジュリアーナズ・キッチンでは焼き上がりを待ちながら休憩のお茶をする。数種のリーフティーの中から生徒が選んだお茶を淹れ、しばし(英語で)会話を楽しむのだ。そしてショートブレッドが焼きあがリを待って、スコーン作りへと移る。
スコーンはスコットランド発祥の菓子パンのようなお菓子。スコーンはゲール語で「口いっぱい」という意味。スコーンは通常、ふたつに切ってクロティッド・クリーム(clotted cream)とジャムをつけて食べる。クロティッド・クリームは「固まったクリーム」の名が示すとおり、コッテリと濃いクリーム。デボンシャー州などイングランド南西部で主に作られるため、別名デボンシャー・クリーム(Devonshire cream)ともいう。また、ジャムの代わりとしてレモンカスタードをつけても、スコーンによく合う。
ジュリアーナさんいわく、「スコーンは温かいうちに食べるもの」。したがって作り置きなどとんでもない!食べる直前に生地から作ることができない場合は、オーブンに入れる直前の状態で冷凍するのがよい。冷凍したスコーンは、解凍せずにそのままオーブンで焼くことができる。
そして、スコーンが焼けたら、冷めないようすぐにキッチンタオルでくるんでおくこと。温かいスコーンを紅茶と一緒に供するのが、伝統的なアフタヌーンティーの王道だ。
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