フィッシュ・アンド・チップス(Fish and Chips)と並ぶイギリスのパブ・フードの代表といえば、ソーセージ・アンド・マッシュ(Sausages and Mash)。マッシュはつぶしてバターやミルクなどを加えたジャガイモ、つまりマッシュポテトのこと。このマッシュポテトの上に焼いたソーセージをのせグレービー(gravy) と呼ばれるソースをかける、これまたイギリスらしいシンプルな料理である。
このソーセージ・アンド・マッシュ、イギリス人の間ではバンガーズ・アンド・マッシュ (Bangers and Mash) とも呼ばれる。もともとBanger はBang という「ドカン」「バン」などの衝突・爆発音を表すことばからできた単語で、「爆竹」や「火薬」を指す。第二次世界大戦中の英国では食糧不足が深刻で、肉を節約してソーセージにも水分が多く加えられたという。そのためソーセージを焼くときに、中の水分が膨張し皮をやぶって破裂してしまうこと多かった。ここから「大きな音を立てて破裂するもの」という意味で、Banger がソーセージの愛称になったというわけ。