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シリーズ まるごと食べる!イギリス
Vol.1 フィッシュアンドチップス
イギリスの庶民の味といえば、文句なしにフィッシュアンドチップス(Fish and Chips)だろう。いわば魚とジャガイモのてんぷらのようなものだ。魚には衣をつけて、ジャガイモは太めの棒状に切ってそのまま油で揚げるという、いたってシンプルな料理である。


ちなみにチップス(Chips)は、アメリカでは日本でいうポテトチップス(薄くスライスしたジャガイモを揚げたもの)を意味するが、英国ではジャガイモを太めの棒状に切って揚げたものを指す。マクドナルドやフランス風の細長いジャガイモのフライではなく、大人の指くらいの太さにザクザクと切るのが、イギリスのチップスだ。また、袋入りで売っているお菓子のポテトチップスのことは、イギリスではクリスプス(Crisps)という。

現在ではイギリス料理の代表格と目されるフィッシュアンドチップス。その歴史は19世紀に遡る。文豪チャールズ・ディケンズの作品から、19世紀の半ばにはロンドンにフィッシュアンドチップスの店が登場していたことが知られているが、その起源ははっきりしないようだ。近年のイギリス料理史研究では、フランス料理のFrites(フレンチ・フライ)とユダヤの魚料理が19世紀のイギリスで組み合わされたもの、という説が有力らしい。
(執筆者: ギャンツ倖起恵、写真: Thomas Gantz)

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