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  スコッチ、ロンドンジン、ギネス、サイダーなどイギリスで親しまれているアルコールを紹介

  英国で楽しむアルコール
>>  その1 スコッチ
>>  その2 ギネス
 2.  ギネスとは
  ギネスの醸造・種類
  ギネスの楽しみ方
>>  その3 その他いろいろ
英国で楽しむアルコール
- ギネスとは -
光に透かすとルビー色に輝く、クリーミーでビターな味わいの魅惑の黒ビール。アイルランドで生まれたギネスは、英国でもっとも親しまれている黒スタウトのひとつだ。

 ギネスの始祖・ポーター
18世紀前半、ロンドンの下町に住む労働者階級の人々間で、安いダークカラーのブレンド・ビール「ポーターPorter」が人気を独占していた。各地の醸造家たちはこれに目をつけ、こぞってポーターづくりを試行錯誤したがどれも失敗に終わっていた。ポーターをつくったロンドンの水は、一次高度水つまり重炭酸塩が多い水質で、ダークカラーのポーターの醸造に極めて向いていたのに対し、他の地域の水質では実現することは難しかったためである。 一方、このロンドン・ポーターはアイルランドのダブリンまで送られ、18世紀半ば以降、アイルランドの醸造業をしのぐ勢いだった。アイルランドの威信をかけてこうした状況に立ち向かったビール醸造会社があった。それがギネスGuinness社である。

 ギネス・スタウトの誕生
Arthur Guinnessギネス社は1759年、創立者アーサー・ギネスArthur Guinnessによりダブリンのセント・ジェームズ・ゲート(St. James's Gate)で産声を挙げた。ちょうどロンドン・ポーターのアイルランドへの輸出が1750年に始まって間もないころである。

ロンドン・ポーターのアイルランドへの輸出量は1770年にピークに達するが、このころダブリンの醸造家たちはロンドン・ポーターの人気に押されていたうえ、ロンドンの醸造家がアイルランドの税金を払わずにすむのに対し、アイルランドで醸造されたポーターへの税率は非常に高かったために、不公平なビジネスを強いられていた。こうした状況に耐えかねたギネス社は、当時の不平等な税率を提訴して公正な税制を認めさせるとともに、ロンドン・ポーターをとことん研究してポーター専業となり、間もなくロンドン・ポーターをしのぐ高品質のギネス・ポーターを実現した。このギネス・ポーターは、19世紀にはいってからロンドン最大の人気黒ビールとなる。

ギネス社はさらに独自の商品開発を進め、ポーターよりさらにスタウト=強い「スタウト・ポーター」を発売する。このスタウト・ポーターは遠距離の輸送にも十分に耐えうることができたため、当時の英国の植民地政策のネットワークに乗って海外へと広く渡っていった。インドやセイロン(スリランカ)、西インド諸島などの熱帯地方ではさらにホップ添加が多い高濃度のウェスト・インディア・ポーターWest India Porterが開発されて広く人気を獲得し、今日に見られるインターナショナル・ブランドとしての素地を得ていくこととなった。