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イギリスの女性たち
女性のためのセックス・トイ   アン・サマーズ
職場でのウーマンパワー
60年代、ミニスカート流行
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映画で見る女性たち
職場でのウーマンパワー
故ダイアナ妃、元首相マーガレット・サッチャー女史のように、他国と比べて「国の顔」として大活躍する女性が多いイギリス。それもそのはず、イギリスの労働人口の半分は女性が占めているのだ。イギリスでは1975年から性別による労働差別を禁止する法律が施行されていて、会社の面接やビジネスの場で「性差」「結婚」「家庭」に関する質問はご法度だ。こんな職場環境の良さは、女性労働人口の3分の2が子持ちであるという事実でも分かる。ところが管理職クラスになると、女性はわずか9パーセントを占めるにすぎないという。

キャリアウーマン達が口を揃えて「キャリアの障害」になっていると訴えるのは「子供の養育」だ。イギリス人のほとんどは「家族は仕事よりも大切」と考えているので、キャリアのために子供を諦めようという人は少ないようだ。しかし現実には、子供の世話のためにキャリアを諦める人が多い。その理由は「子供の権利保護」の法律の厳しさや、子供の養育にかかる費用の高さなどにある。イギリスでは学童年齢の子供を一人で留守番させることができない。いわゆる「鍵っ子」というのは存在できないのだ。そのためキャリアを持つ両親は、チャイルドマインダーやオーペアと呼ばれる人々を雇う、または保育園を利用することになる。ところがこれらにかかる費用が自分の収入と同じくらい、パートタイムで働く人ならそれ以上となってしまうことがある。また信用できるチャイルドマインダーやオーペアを探すのも難しいなど、様々な問題を抱えているのが現状だ。そして子供が学校に入っても、送り迎えのために勤務時間を切り上げなければならない等、子供が成長するまでは仕事と育児の兼ね合いのために頭を悩ませることが多い。

イギリスでは、男性も女性と同等に育児に参加をすることがほとんどだが、上記のような困難に遭遇した場合どうしてもフレキシブルに対応するようになるのは母親の方だ。「男女同等」とはいっても、まだまだ管理職に男性の多いイギリスビジネス社会。やはりキャリアアップチャンスの少ない女性の方が折れて妥協するという形になってしまうようだ。そんな厳しいビジネス社会で9パーセントの女性管理職として活躍する女性達も、自分のキャリア人生は「子供の養育環境が整っていた」または「子供がいなかった」という点で恵まれていたと述懐する。地方の副警察署長として活躍する45歳の女性(10歳と12歳の子供の母)の場合、彼女が昇進するにあたって、同じ警察官だった夫が退職して子供の世話を始めたという。

イギリス女性は、首相として10年も政権を握ったり、経済団体の総裁に就任するなど、男性と同等に仕事をこなせることをすでに証明している。しかしそのキャリアパワーは、本人の能力と共に「家族のサポート」が整っていることではじめて発揮されるというのが厳しい現実のようだ。