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出会いを求める女性たち
出会いを求めるのは、男性も女性も同じである。 しかし、女性の場合は、「出産」の文字に直面すると、どうしても適齢期なるものを考えざるを得ないようだ。結婚に関してはそれほどこだわらないイギリスではあるけれども、やはりここにも結婚相談所、お見合い制度なるものがある。日本と同じように、コンピュータによる出会い探しから、インターネット出会い系、伝言メッセージ、専門スタッフによるカウンセリングを含めた紹介制度など様々であり、値段も、わずかな額から7000ポンド(約140万円) までと幅広い。また、雑誌などの出会い探しのコラムも非常にポピュラーで、主要な新聞についている冊子によくのっている。ためしに、その女性からのメッセージをあげてみると、

Women seeking Man (男性求む)
Intelligent, attractive, beautiful, new to London lady, 32, slim, petit, brunette seeks serious intelligent, happy man. Call me now on XXX.

(知的で、魅力的で、美しい、ロンドンにやってきて間もない、スリムで小柄でブルネットの女性が、真面目でインテリで楽しい男性を探しています。今すぐお電話を…。)

いったいどこまで「知的」で、「魅力的」で、「美しい」のか、実際に会ってみないとわからないだろうが、自分のことをよく言うのは、イギリスのカルチャーでもある。こうした形容詞の羅列から理想像を作り上げてしまうのは危険かもしれないが、見ている分には楽しい。

マッチメイキング(Match Making)という紹介システムに興味をもち、大手業者の会員となったロンドン在住のイギリス人Sさん(女性、31才)。彼女によれば、このシステムは、仕事が多忙で、出会いの機会をもたないビジネスマン、ビジネスウーマンにぴったりだという。いわゆる手間のかかった「見合い」ではなく、紹介された相手とランチや夕食を一緒に楽しむというものである。その後、再びその人物と会うかどうかも、食事をしているその場で決め、自分で相手に伝える。食事代も、原則として自分の頼んだもののみを支払うことになっているため、女性は変に男性におごってもらったと気を使う必要がなく、男性も友人やビジネス相手と食事をするような気持ちでのぞむことができる。

会員になるには、自分の趣味や理想のタイプなどを実際にスタッフと会って話すカウンセリングを受ける必要がある。その後、同意したら会員費である1400ポンドほど(約28万円) を支払う(男女同一料金) 。これで、原則として、1年に12名ほどの男性を紹介してもらえることになる。スタッフは、カウンセリングの結果を参考にしながら会員どうしのマッチングを行い、相手が決まったら、お互いの都合のいい日時にランチ、もしくは夕食デートをセッティングする。最初のカウンセリングを除いて、これらはすべて電話や手紙でやりとりされるため、時間のない人間にはぴったりだ。Sさんは語る。

「仕事が忙しいため、フィットネスクラブに行く以外はほとんど時間がとれないの。食事を一緒にするのであれば、手っ取り早く相手に知ることもできるし、嫌であれば、食事のみでその後会う必要はないでしょ。それに、インターネットなどで出会いを求める人たちよりも、それなりの会員費をおさめている人の方が信頼できるのも利点ね。スタッフのフィルターにかけてもらうことで、結果的に無駄の短縮することになると思うわ。」

どうして、紹介をお願いしようと思ったのですか?

「一番の目的は、人生のパートナーになれる人を見つけること。結婚はその次でもいいと思っているの。そのためには、自分だけの世界で満足しているのではなくて、貪欲に相手を探さなきゃ! それに、たとえ結婚に発展しなくっても、友達になることはできるでしょ?」

出会う前に、相手に対する予備知識は一切与えられないということも、このシステムの特徴である。食事を介してはじめて、相手から直接、職業や趣味などの情報を交換する。

「年収は気にならないとは言わないけど、普通に生活していけるのであれば、問題はないわ。私も働いているし。それよりももっと大事なのは人柄。その場で話をしてみて、ピピッときたら、特に職業なんて気にしない。もちろん、子供が欲しい、欲しくないなど、簡単な部分はすでにスタッフがチェックしているみたいだから、その意味で安心して人柄を重視できるのかもね。」

やはり出会いは、第一印象でフィーリングが合うか合わないかが、大きなポイントだという。

「この人とは合わない、と思ったら、それとなく伝えるのも重要。お互い、無駄に時を過ごしたくないのだから、嫌なものは嫌と言うのが礼儀ね。もちろん、相手を傷つけるような言い方をするのではなく、あくまでもビジネスライクに。」

相手選びも積極的に行うのがイギリス流。第三者が設定する「お見合い」に頼むのではなく、マッチメイキングのシステムを利用する強い意志をもつ女性たちが、増えているのかもしれない。