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イギリス、ハロッズとテディベア
イギリスは世界でも有数のテディベア生産国。世界の2大人気キャラクター、プーさんとパディントンはどちらもイギリス生まれであることからも、イギリス人のテディベア好きは想像できるだろう。中でも、有名老舗デパートであるハロッズの人気商品のひとつがテディベアであることは、日本でもよく知られている。

 ハロッズとテディベア
インドから伝わった紅茶が上流階級のみが楽しむ高級品から、一般庶民にも手に入れられるものとなりつつあった1 849年、紅茶商人チャールズ・ヘンリー・ハロッドがロンドンに小さな食料品店を開いた。これが、現在高級デパートで世界に名を馳せるハロッズの始まり。その後、チャールズの息子らにより店の規模も扱う品々の種類も拡大の一途をたどり、1898年にはイギリスで初めて店内にエスカレーターを設置するなどの話題を提供し続けた。1901年には現存のテラコッタ・タイル外壁工事を竣工。2度の世界大戦を経て、ヨーロッパを代表するデパートへと発展した。

このハロッズでは、いつごろからか「店内あちこちにテディベアが住んでいる」という言い伝えが生まれた。実際に訪れてみると、古い重厚な外観と迷路のように複雑な店内には、かわいいクマのぬいぐるみが隠れていても不思議ではない雰囲気が漂っていることがわかる。

この伝説を具体的な形にしようと、ハロッズが Harrods Christmas Bear 「クリスマスベア」を発売したのが1986年のこと。それが爆発的な人気を呼び、その後は毎年新たなクリスマスベアが1点ずつ作られるようになった。

これらハロッズのテディベアは、日本では「イヤーベア」として知られているが、イギリス通としては本場と同様「クリスマスベア」と呼びたいところだ。

ハロッズのクリスマスベアは、高さ13インチ(約33センチ)という大きさこそは変わらないが、毎年ハロッズにまつわるエピソードにちなんだ名前がつけられ、異なるデザイン・衣装で登場する。左足の裏にハロッズのロゴと年号が刺しゅうされているのが、本物のクリスマスベアの証拠。

 ハロッズの歴代クリスマスベアたち
ここでは、1886年から最新の2005年までに発売された20匹のクリスマスベアの中から、いくつかを紹介しておこう。
• 1986年

雪のように白いスノーベアの「スノーウィ」
• 1987年
アルプスの山からやってきた「アルフィー」
• 1992年
ふかふかの毛をしたグリズリーベアの「ジョジー」
• 1995年
10周年記念の「テンテディ」
• 1996年

ハロッズの古いエレベーターに隠れていた「バーンズ」
• 1997年
ハロッズに買物に来た「ヘンリー」
• 1999年
ロンドンで迷子になった「ジミー」
• 2001年
南極からやってきた「スコット」
• 2005年
20周年記念の「ニコラス」ハロッズタータンのマフラーが目印。
※ 画像提供:ハロッズ日本語サイトより