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イギリスにおける紅茶の歴史
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イギリスにおける紅茶の歴史
インド・ダージリンの茶畑では、朝もやのたちこめる中、籠を背負った女性たちが茶つみ歌を唄いながらその手を忙しく動かします。新芽と第二葉だけを丁寧に摘み取るこの根気のいる作業は、昔から女性の仕事とされてきました。つみ取られた生茶はすぐに同じ茶園の製茶工場に運ばれ、委凋(葉をしおれさせる)、揉捻(葉を揉みほぐす)、発酵、乾燥といった作業を経て紅茶となり、丁寧に箱詰めされていきます。

中国、そしてインドやスリランカといった遠い東洋の国々から長い航路の末、イギリスに紅茶は運ばれました。自国で茶樹が育たないヨーロッパの国々は、東洋へその交易の道を求め、お茶だけでなく茶器やお茶の文化そのものを輸入してきたのです。

紅茶という異国の味に惹かれたのは、ヨーロッパの中でイギリス人だけではありませんでした。1610年にまずオランダが、ついでフランス、そしてイギリスが、未知のものであったお茶の味を知り、アジア地域での貿易ルートを争いながらも、お茶の貿易をはじたのです。またたく間に、その珍しい飲み物の魅力の虜となったヨーロッパの人々は、それぞれの国で独自のお茶の楽しみ方を生みだしていったのでした。

その中でもイギリスが特別だったのは、ベッドティー、アフタヌーンティー、ハイティー、アフターディナーティーなど、一日の中で何度もお茶を楽しむ習慣を始めたことです。また、19世紀半ばにはじまったアフタヌーンティーに見られるように、お茶を飲む行為を洗練されたものに確立しました。現在もそのおごそかなお茶の儀式は、有名な3段重ねのトレイにのった上品なサンドイッチやお菓子と共に、ロンドンの有名なティールームなどで体験することができます。