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ローマ法王であるヨハネ・パウロ2世の葬儀のために1日遅れとなった2005年4月9日、チャールズ皇太子(56才)とカミラ・パーカー・ボールズさん(57才)の結婚式が、ウインザーにて行われた。王室結婚式としては異例の、キリスト教色のない形で行われたギルドホールでの式には、二人の友人で俳優でもあるティモシー・ウエストなどをはじめとするゲストが招かれ、約2万人もの人たちが二人の結婚式に集った。その後、聖ジョージ・チャペルにて、イギリス国教会大主教のもとで二人は誓いのことばを述べた。
この結婚式については、ダイアナ妃が存命中から続いていたチャールズ皇太子とカミラ夫人の長い関係もあり、国民的話題として英国内外のメディアをにぎわせてきた。
チャールズ皇太子の母親であるエリザベス女王2世は、このギルドホールでの結婚式には出席せず、聖ジョージ・チャペルにてようやく姿を現した。これについては、再婚に賛成しない彼女の気持ちの表れだとする見方が多く、この態度をめぐっても、国民を二分していた。式の当日、女王は穏やかな表情で聖ジョージ・チャペルでの式に参列していたが、心中はいかがなものであっただろうか。
カミラさんとチャールズ皇太子の関係は長い。ふたりが出会ったのは1970年。それから間もなく、チャールズ皇太子は海軍でのキャリアを積むことを決心した。カミラさんは1973年にアンドリュー・パーカー・ボールズ氏と結婚したが、70年代後半からチャールズ皇太子との関係がはじまったとされている。1981年にチャールズ皇太子がダイアナさんと結婚してからもふたりは連絡を取り合っていたようだ。86年には、チャールズ皇太子とカミラ夫人の恋仲がダイアナ妃の目にも明らかになりつつあった。ダイアナ妃は、のちのBBC番組にて、このときに三角関係を強く自覚したと語っている。
カミラ夫人は夫アンドリューとの間に二人の子供をもつも、95年に離婚した。
カミラさんとチャールズ皇太子は親戚関係にもあり、カミラさんのひいおばあちゃまがチャールズ皇太子のひいひいおじいちゃまの愛人であった。王室の中で決められたダイアナさんとの結婚が悲劇だったのか、
それともチャールズ皇太子とカミラさんとのつながりが結婚を破綻へと導いたのか、とにかくこの関係が、1992年のチャールズ皇太子とダイアナ妃の別居生活と96年の離婚の大きな発端となったことは間違いがない。
1997年にダイアナさんが死去してから、ふたりの再婚話がもちあがりはするものの、何度もその可能性は否定されてきた。しかし、法律上は、再婚に何の問題はない。むしろ、本題は、結婚そのものではなく、その後のことだ。たとえば、チャールズ皇太子が王位を継承したら、カミラ夫人はどのような地位につくのか? チャールズ自身は、カミラ夫人は「王のお妃」(princess
consort)となるにすぎないとしているが、イギリス政府は、ふたりが結婚していれば、法律上、カミラ夫人は「女王」になると指摘している。
離婚や再婚は、イギリス一般市民の間では特に珍しいことではない。しかし、国民の税金でサポートされ、長い歴史を誇る王室が、ダイアナの死を乗り越えて、一般市民と同じように再婚してもよいものか、それによってモラルの面は失われないか、など懸念の声もある。しかし、今回、イギリス国教会のカンタベリー大主教ローアン・ウイリアムスが、この結婚は倫理的に問題ないとしたこともあり、再婚の正統性は強まった。そんな中で行われたこの結婚式には、チャールズ皇太子とダイアナ妃の息子たちであるウイリアム王子とハリー王子、またカミラ夫人の元だんな様も参列した。
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