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イギリスに住む日本人(その2)ネット座談会

編集者:  ちょっと視点を変えて聞かせてください。日本人は何を求めてイギリスにやってくるのでしょう? そしてその後の感想は? 仕事で仕方なく、という場合でも、多くの方は来る前にイギリスに対する期待・不安などがあるかと思います。観光客の場合でもOKです。この点についてご自身やお友達の経験談などありましたら、教えてください。
Mu:  私の場合は「教育システム」でした。日本の初等.中等教育(というより、教育をとりまく環境、と言った方が適切かもしれません)は受験本位で、幼い頃から塾通いが当たり前。小学校高学年ともなれば、塾からの帰宅が10時11時などはざらです。子供の寝る時間が8時前のイギリスでは、こんな話をすると、目の玉が飛び出すほどに驚かれます。娘を「初等教育は日本で、中学からは英国で」と決めた理由は、日本語の基礎や文化を最低限身につけさせ、かつ、塾や受験などで好きな習い事をやめなくても良いよう、小学校時代をのびのびと過ごさせたいと考えたからでした。

一方下の息子は、6才になる年に渡英したため、小学1年生(Year1)から英国の教育で育っています(現在Year4)。入れてみてわかったのですが、小学校のカリキュラムや行事などを日英比較すると、わたしは日本の方が、はるかにきめの細かい対応をしているように思います。中1の1学期までを日本で過ごした娘も、「小学校は日本の方がいいね」と言っているほど。問題は、放課後の過ごし方なのですね。冒頭に、「教育システムというよりも教育を取り巻く環境」、と言ったのは、そのためです。息子も小学校は日本で学ばせた方がよかったのかなあ…とふと思ったりします。まあ、本人はHappyみたいですけど。
Lime:  留学生は結構多いと思います。日本の企業で5−6年働いて、お金をためて日本を脱出! 1−2年で語学力向上や修士号を目指している人々です。何を求めて、というよりも、日本の窮屈な社会から脱け出したいという気持ちが強い人も結構いるのではないかと思っています。
AT:  留学生、駐在員、現地で国際結婚組以外には、ボランティア(無償:老人ホームや病院などを日本の斡旋会社で探してもらう一年のビザ)やワークプレイスメント(有償:学生ビザ)で就業経験を積む方、現地採用組(修士、博士を取得後専門職に就くケース、旅行会社、不動産会社、ホテルなどで労働許可証を取得するケース)などがあげられます。

イギリスが好きで住んでいる学生や現地採用組と違い、駐在員の奥様などはなかなか日英の違いになじめず苦労することもあるようです。全体的にイギリスのシステムや事務効率の悪さには悩まされていますね。イギリスは日本よりも余暇やレジャーの面で精神的にゆとりがあるなど良い点もあります。
Mu:  自分の意志で渡英したのか、辞令など外的要因で渡英したかによって、イギリスとの向きあい方が全く違ってきますよね。自分で選択して来たのなら、結果は全て自分の責任。他人に転嫁できない分、最初から、馴染もう楽しもうという前向きな姿勢があります。「日本だったらああなのに…」と日本と比較し文句ばかり言っているのは、たいてい自分の意志とは無関係にイギリスに来てしまった人達。「郷に入れは郷」ということを、最初に頭に叩き込んでおかないと、異文化の生活を楽しむことはなかなか難しいかもしれませんね。自分の意志で渡英した私でさえ、文句いっぱいなのですから(笑)観光客はイギリスの素敵なイメージを求めてくる人が多いと思います。
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