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イギリスのミドルエイジ
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イギリスのミドルエイジ 60代の場合
ディビッド C. さん 1940年生まれ。幼少期をマルタ島で過ごし、戦後にイングランドに帰国。サウスアンプトン大学で修士課程を修め、南アフリカのケープタウン大学で博士号(海洋学)を取得。その後、研究者から生物学の先生に転身、さらに石油関連の会社を起業して世界各国を取引先と仕事をした後、2003年6月に退職。奥様はドイツ人。成人した3人の子供たちはそれぞれの道を歩んでいる。
最初に会って印象づけられるのは、その若々しさである。表情がエネルギッシュなだけでなく、軽快なフットワークと身のこなし方が、物事に対して前向きな姿勢を感じさせる。そんなディビッドさんは、現在63才。シニア・シティズン(イギリスでは60才以上)の部類に入る。つい最近まで、中小企業の社長として多忙の日々を送っていたとのこと。退職後の生活とのギャップはどんなものだろうか?

「自分のスケジュールが空白であることに、やっと慣れてきたところです。仕事をしていたときは、四六時中、ビジネスのことを考えていましたから。朝、目覚めて、今日はどこにも行く必要はないと思い出し、はっとすることがまだあります。」

社長といっても、商品を各国のエージェントに売り込み、ときにはプレゼンテーションも行っていたとのこと。その生活はハードだった、と振り返る。

「収益がそのまま会社の生き残りにかかってきますから、そのプレッシャーは並大抵のものではありません。取引先からの支払いが滞って、借金をかかえたこともありました。失敗は数え切れません。でも、後悔したことはありません。自分の専門に凝り固まらず、いろいろなことを挑戦したからこそ、学んだことも多かったと思います。」

研究機関に勤務してから約40年の間に、4つの異なる職業についたディビッドさんには、「挑戦」という言葉がよく似合う。職を変えたのは、自分が新たなビジネスを立ち上げたいのがきっかけのときもあれば、同僚やボスと意見が合わなくて仕事を続けるのが困難になったのが理由のときもある。1年間、定職につかないで、新たに別分野のビジネスについて勉強しなおしたこともある。何度打たれても這い上がってきた、という気負いのない自信が、その表情からうかがえる。
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