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イギリスのミドルエイジ
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常に目標に沿った人生
マニ・Sさん
1951年生まれ。大学でソーシャルワーカーの学位を取得。以来保健問題のスペシャリストとして活躍される。現在は大学教授とNHS (イギリスの健康保健サービス機構)のメンタルヘルスセクションの評議員を兼任。ご家庭では、18歳のお嬢さん、いたずら盛りの7歳、3歳の息子さん達のお父さまでもある。
「私のこれまでにやってきたことや、現在の活動内容についてお話しましょうか?」と、席につかれるとすぐに話を始められたマニさん。その論理的かつはっきりとした話ぶりは自信に満ちあふれ、「頼もしい」という言葉がぴったりだ。

マニさんの人生は、常に『「マイノリティコミュニティの健康」を守る』という信念に支えられてきた。ご自身がパキスタンにルーツを持っているため、そのような生きる目標が自然にできたのだとか。ソーシャルワーカーとして働き始めたのは28年前。その後様々な福祉関係の団体で働いてきたが、10年程前に大学で教鞭をとるようになった。ソーシャルワーカーから大学教授に転身した理由は?

「何か他のことにチャレンジしたくなったんです。現場で長く働いていて、いろいろな問題が目につきました。例えば イギリス全体が多民族国家として、それぞれの民族に特有の健康問題があるのですが、その問題を理解して福祉サービスを行なえる人が極端に不足しているとずっと考えていたのです。そういう問題解決に貢献したいと思い、転身を決意しました。」

「大学ではソーシャルワーク全般と健康問題の多様性について教えています。また、言葉の問題があって、保健サービスを受けることができない人々をサポートする『リンクワーカー』の育成コースにも携わっています。その間に多くの生徒を社会に送り出しましたから、とりあえず当初の目的は達成したと思っています。」

大学の 他にNHSのお仕事を兼任されるのは、大変ではないですか?

「いいえ、これは自分のためでもあるので。アカデミックの世界にいますと、どうしても現場の状況が把握できなくなります。『何がコミュニティの健康維持に必要なのか』という最新情報にうとくなるのです。でも最前線であるNHSの仕事では、そういう情報をすぐに受けとることができます。それを自分のリサーチ・テーマとして研究することで、社会のニーズと常に寄り添うことができるのです。」

マニさんのお話を伺っていると、やることが全て厳密にご自分の目標とつながっていて無駄がないという印象を受ける。そんな几帳面な性格を表すように、一日の予定は全て電子スケジュール帳で1時間毎に管理されているという。非常に多忙なマニさんだが、夜や週末はなるべく仕事やボランティア活動の予定を入れずに、ご家族と過ごす。マニさんにとって、家族とはどういう存在なのだろう?

「安らぎと幸せでしょうか。仕事や社会活動でエネルギーのなくなった身体と心を充電してくれるものです。精神の充電は仕事や社会活動をする上での潤滑油のようなものですから、犠牲にすることは絶対にできません。どんなに忙しくても年に3回のホリディは欠かさないようにしますし、長めの週末休みを何度か取って家族と過ごすようにしています。」

家庭でエネルギーを充電し、外ではバリバリ活動するマニさん。マニさんの自信に満ちた頼もしい姿は、公私ともに充実している生活からきていることをひしひしと感じさせる。
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