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マルチスポーツの先駆者 ロンドントライアスロン
トライアスロン(Triathlon)は、2000年からオリンピック正式種目にもなり、イギリスでもっとも成長を遂げているマルチスポーツだ。とりわけロンドントライアスロンは世界最大規模の盛り上がりをみせるイベントである。
 トライアスロンとは
トライアスロンとはスイム(水泳)、バイク(自転車)、ラン(マラソン)の3つを連続して行う多種目競技のこと。Triathlonの最初の音節であるtriは、ギリシャ語で「3」を意味し、そこにathleticつまり「競技」の意味の言葉を掛け合わせた造語が語源で、競技者のことを「トライアスリート」、マラソンと同じように「エリート」と呼ぶ。

もともと、1920〜30年にかけて、フランスでル・トロワ・スポート(Le Trois Sport)などと呼ばれる3種目を一連で競技するスポーツが存在したが、今日に知られるトライアスロンが生まれたのは、1974年のアメリカ・カリフォルニア州サンディエゴでのこと。海兵隊たちが、お酒の席でスイム、バイク、ラン、この3つのどれが最も過酷かと議論を始め、「ではこの際全部まとめて試してみてはどうか」という話になったのがことのはじまりだ。 日本語では「鉄人レース」として知られるハワイの「アイアンマン・トライアスロン」が開かれたのは1978年。以降、トライアスロンは1980年代のフィットネスブームに乗って大きく躍進、今日では世界120カ国以上で親しまれ、多くの競技人口を抱えている。

トライアスロンに似たものとしてはラン・バイク・ランの2種競技を行う「デュアスロン」(参加者をデュアスリート)、スイム・ランの2種類のみの「アクアスロン」がある。

トライアスロンは、3種目を網羅することによる全身フィットネス性、エアロビクス性はとりわけ現代の健康志向に合致し、あらゆる角度から総合的に体づくりを促進するマルチスポーツとして目覚しい発展を続けている。ルールの上でも性別、年齢、体重、身体のハンディキャップなど、様々なグループにわけられるため、自分のコンディションや目的に合った体づくりができる、21世紀型のスポーツなのである。
 ロンドントライアスロンの楽しみ方
ロンドントライアスロンとは
総合的な身体能力を必要とする「マルチスポーツ」の先駆として、イギリスで近年大いに注目を集め続けるトライアスロンだが、そのイベントの中でももっとも注目されるのが「ロンドントライアスロン」だ。このイベントは毎年8月に2日間にかけて開催される世界最大のトライアスロン大会であり、様々なグループのトライアスリートたちが、各ディスタンスを競技する。中には思い思いの仮装をしたり、レアなアンティーク自転車を用いたりと、個性豊かなトライアスリートたちも数多く登場しイベントを盛り上げる。

男女あわせて毎年ほぼ8000人の参加者があり、競技者がそれぞれ自分にあった種目・カテゴリーのエントリーができる。個人とリレー、さらに細分化されて性別、エイジグループ(年代別のグループ)、オープンエージ、男女混合チームなど、個人から家族、同僚、友達同士、クラブチームなど、さまざまな人が参加できるエントリー枠が多数用意されている。

オリンピックディスタンス・チャンピオンシップ2006年大会の賞金は8万ドルで、エリート男子のチャンピオンは、南アフリカのヘンドリック・ド・ヴィラーの1時間45分35秒。エリート女子はイギリスのアンドレア・ウィットクームが1時間57分38秒を記録した。このほかジュニア・エリート男女など様々な分野で好記録が続々と出ている大会でもある。

トライアスロンは2000年のシドニーオリンピックから正式種目として認定され、2012年にはロンドンオリンピックも控えているだけに、さらに注目が集まりそうだ。

 コース
ロンドントライアスロンでのディスタンスは3種類:

• スーパー・スプリント(スイム400m、バイク10km、ラン2.5km)
• スプリント(750m、20km、5km)
• オリンピック(1500m、40km、10km)

 オリンピック・ディスタンスは、ウエストミンスター・ルートとタワーブリッジ・ルートがある。

ロンドンのドックランド地区にあるイベント会場、エクセル・センター(ExCel centre)がそのスタートとフィニッシュの舞台。まずエクセル・センター付近のロイヤル・ビクトリア・ドックでのスイムからスタートし、その後トランジッションでバイクに乗換える。

51.5km(32マイル)のオリンピック・ディスタンスのレースにおいては、ドックランドから西進し、タワーブリッジ・ルートの場合はタワーブリッジの地点で折り返し、ウエストミンスター・ルートの場合はタワー・オブ・ロンドンからテムズ川沿いを走り、ロンドンアイなどを横目に、ウエストミンスター・ブリッジ手前で折り返し、再びロンドン東部ドックランドでのフィニッシュへと向かう。