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ロンドンの歩き方 ポストコードを覚えて楽しむ
ロンドンの楽しみ方・お得な回り方を紹介するこのコーナー。あなたもこれを読んで旅の達人になろう。
執筆者 西村あかね


ロンドンの町を歩くとき、何よりも参考になるのは壁面に表示されている通りの名前とポストコード(Post Code)。たいていは通りの角により近い場所に表示され、建物がない場合にも、必ず塀や柵などに表示されている。

ロンドンには同じ名前や似た名前の通りがたくさんある。そのため、その通りの名前の後に付いているポストコードによって、場所を特定できるようになっている。そして何より、歩いている途中で道に迷ってしまっても、おおよその場所が分かるだけでも安心できる。

ポストコードの構造はきわめて簡単。シティ(City)付近のテムズ川を横軸にして、川より北は N(North)・E(East)・W(West)、南は S(South)で始まるエリア、中央部は C(Center)で表す。これらを組み合わせた8つのエリアは、時計回りに SE・SW・W・NW・N・E の順に、中央部である WC・EC を取り囲むように位置している。そして、さらにその中を「1、2、3…」のように分けているので、ポストコードだけでも、ある程度、中心部からの距離や方向の予想ができるようになっている。

ここまでを何となく知っていれば、日常的にロンドンを歩いたり、散策したりするには十分かもしれない。しかし、初めて友達の家を訪ねるときや、新しいレストランに行くときなど、さらに場所を特定したいときには、通りの名前と家や店の番号、そしてフルポストコード(Full Post Code)を参考にすればよい。例えば、テート・モダン(Tate Modern)の住所「Bankside, London SE1 9TG」の場合、「SE1」だけであれば地域と通り自体のポストコード、「SE1 9TG」がフルポストコードとなる。

住所表示の見方を覚えたところで、次は楽しく歩く秘訣として、通りの名前に注目してみよう。よくある -STREET、-AVENUE、-ROAD、-COURT の他にも、-ALLEY、-ARCADE、-BOULEVARD、-CLOSE、-DRIVE、-GROVE、-LANE、-MEWS、-WALK、-YARD などがある。

長い歴史を持つロンドンのこと、これらの特徴を踏まえて町を歩きながら、その付近の昔の風景や市民の生活を想像することができるだろう。例えば、-MEWS の近くに馬用の水飲み場があったり、-ALLEY という名前につられてわき道を入ってみたら、まるで映画のセットのような狭い裏通りになっていたり。今まで気が付かなかった新しい発見をすることもできるのだ。付近に住んでいる小父さんに、「ここはドラマの撮影でよく使われるんだよ」と教えてもらうなんてことも!

ロンドンの町を深く知るためにも、是非、アドレスの見方を覚えよう。通りの名前にはその場所の歴史が隠されている。そして、歩くことでしか出会えないロンドンの町に迷い込んだとき、改めてこの町の歴史の深さを実感できるはずだ。

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