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イギリス・アイルランドの妖精伝説 妖精の棲家
妖精は、先史時代の遺跡や住居跡などを好んで出現するといわれています。また妖精は、自然が大好き。広い草原や山、海や湖、洞窟などにも現れます。特に草花がお気に入りで、花を棲家や寝床にしたり、道具や洋服、薬や食べ物にしたりするといわれています。イギリスやアイルランドの田舎は、彼らの好みそうな不思議な遺跡や自然が一杯。妖精の存在を少しでも意識すると、なにげない風景のなかで彼らに遭遇できるかもしれません。いくつか妖精と出会えるポイントをご紹介しましょう。


(C) Kenneth Allen
 妖精の丘(Fairy hills)
イギリス・アイルランドの各地に残る先史時代の遺跡ラース(円形土砦)、フォート(城砦)、バロー(土塚)、マウンド(土まんじゅう)、トムラス(円丘)、ケアン(石塚)、ドルメン(石舞台)などは、妖精の現れる場所といわれる。

 サンザシの木(Summer Snow)
三本、あるいはそれ以上のサンザシが輪になって生えている場所は、妖精の最も好む場所といわれている。だからサンザシを切れば、牛や子供に死なれたり記憶を失ったりする。現在でもアイルランドでは、こうした妖精が宿るという妖精の木(Fairy tree)がある場所は、開拓が避けられることがある。

 妖精の輪(Fairy ring)
一夜にして草が丸く枯れたり、明るい緑の輪ができたりすることがある。これは夜露にぬれた月明かりの草原で、妖精たちは酒盛りをし、不思議な曲に合わせて輪になって踊った跡といわれている。科学的には、キノコの胞子が一夜にして、酸性になって丸く枯れたもの。

 妖精のカップ(Fairy cup)
カウスリップの花。この花の中に妖精が身を隠し、寝床にしているといわれている。この花で妖精の国の入り口が開き、花の下に隠された金銀の壺が見つかるといわれていることから「鍵の花(Key flower)」とも呼ばれる。

プロムリーズも「鍵の花」とされるが、間違えると破滅の扉が開いてしまう。このほか釣り鐘状の花ジキタリウスやブルーベルなども妖精のお気に入りで「妖精の手袋」「妖精の指貫」と呼ばれている。



 妖精と出会うには?
人間に見られることを極端に嫌う妖精たち。しかし5月1日のメイ・デイ、夏至前夜、ハロウィーンなどは妖精が人間界に近づく日だといわれている。特に真夜中、日暮れ、日の出の寸前、影の消える正午に妖精は現れるという。またオリーブ油、バラの花びら、マリーゴールドで作った薬をまぶたに塗ったり、四つ葉のクローバーを頭に載せたりすると妖精が見える、というおまじないも知られている。

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