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| ハリー・ポッターシリーズ著者J.K.ローリングのインタビュー |
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| Q) |
最初に作家になろうと思ったのはいつですか? また、いつから小説を書き始めましたか? |
| JK) |
子どもの頃からずっと作家になりたいと思っていました。作家というものを知った時から自分も作家になりたい!…と。でも、その思いは誰にも話しませんでした。
最初に物語を書いたのは、6歳の頃。「うさぎ(Rabbit)」という名前のうさぎが主人公の話で、とても想像力に富んでいました。その後11歳の時に、7つの呪われたダイヤとその持ち主たちの小説を書きました。それ以来ずっと書いています。 |
| Q) |
小説のアイデアは、どうやって生まれるのですか? |
| JK) |
私が、それを知りたいです。ある時は、まるで魔法のように突然ふってわいたり、またある時は、書き出すまでに一週間もじっと座って考えて、やっと、とっかかりがつかめたり。実際ハリーポッターのアイデアが、どうやって出てきたのか自分でもわかりません。マンチェスターからロンドンヘ向かう列車の中で、突然思い付いたのです。わたしは列車での4時間を、ホグワーツはどんなところかずっと考えていました。今までの列車の旅の中で、一番楽しいものでした。キングスクロス駅に着いた時には、お話の中のかなりの登場人物が出来上がっていました。 |
| Q) |
ハリー・ポッターの成功で人生が変わりましたか?また有名になったことにより、執筆が難しくなったということはありますか? |
| JK) |
とても大きく変わりました。初めの頃は、誰かに「有名になるって、どんな感じ?」と聞かれると、「私は、有名じゃないわよ」と言っていました。というのは、わたしは否定的だったし、そのことがしばらくは恐かったのです。でも、素晴らしいこともありました。有名にならなければ行かれないような所にも行くことができたからです。たくさんの場所を訪れました。たとえば、1998年までアメリカには一度も行った経験がなかったのですが、本のサイン会のために初めて行きました。とても素晴らしかったです。また、ダウニングストリート(英国首相公邸)やバッキンガム宮殿、またホワイトハウスにも行きました。ハリーポッターの成功がなければ、決して行くことはなかったでしょう。そういった全てのことが、信じられないような出来事でした。
でもそのことで、実際の執筆作業が難しくなったわけではありません。いつも楽しんで書いています。以前「炎のゴブレット」は書くのが大変だった、と話したことがありますが、確かにその時は、とてもプレッシャーを感じていました。でも、今回の「謎のプリンス」は、最初から最後まで実に楽しんで書きました。もっとも楽しみながら、また人生の中でもっともリラックスして書き上げた2冊の本が、「アズガバンの囚人」(第3巻)と「謎のプリンス」です。ですから、執筆に苦労するかどうかは、さまざまな要因があるということですね。 |
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| Q) |
小説を書く時、すべてをプランした上で書き始めるのですか、それとも最初にアイデアだけがあって、そこからだんだんと書き進めて行くのですか? |
| JK) |
私はかなり細部までぴっちりプランします。それが時としてかなりつまらないことだというのは、わかっています。というのは、「学校でストーリーを書くのですが、より良いストーリーを書くためのアドバイスはありますか?」と聞かれた時に、私がいつも「きちんとプランを立てなさい」と答えると、相手ががっかりした様子を見せて、「でも、私は筆にまかせて、そのストーリーがどう発展していくかを楽しむ方が好きなんです。」という答えが返ってきます。確かに、成りゆきまかせで書き進めるうちに良いアイデアに辿り着くこともありますが、ほとんどの場合は、最初に腰を落ち着けてしっかりプランを立てたものよりも良くはなりません。自分はどこに行きたいのか、どんな終わらせ方にしたいのか、どんな始まり方が良いのか・・・。すみません、面白くないですね。 |
| Q) |
作家として、ハリーポッターを書いていて一番好きな場面は? |
| JK) |
これはとても難しい質問ですね。たとえば、最新刊の「謎のプリンス」の中では、ルーナ・ラブグッドがクィディッチの試合のコメンテーターをしている部分が、とても楽しめました。笑える場面を書いている時が、たいてい一番記憶に残っていますね。なぜなら、そういうものは冗談と同じように突然思いつくわけで、だからとても満足できるものになるのです。あと、会話の場面を書くのも好きですね。特に、ハリーとロンとハーマイオニーの会話なんか。 |
| Q) |
前の巻で書いたことが、後の巻での話を複雑にしたりして困ることはありませんか?例えば、Aに話してしまった事が本当はその時Aが知るべきではなかったとか。 |
| JK) |
長い物語の場合、確かにそれが問題になりますね。たとえば、第2巻「秘密の部屋」には、当初この「謎のプリンス」のストーリーラインが織り込まれていたんです。まだ、読んでいない読者のために、あまり詳しくお話はできないのですが。ですから第2巻のタイトルは、初めは「謎のプリンス」でした。けれども、書き進めるに従って、私は2つの大きな構想を一冊の中に入れこもうとしている事に気がつき、それでは上手くいかないことがわかりました。そこで両方一緒ではなくしたところ、いり組んでいたものがたちどころにわかりやすくなりました。確かに両方を入れたまま書き進めることはできたでしょうけれど、きっと後のストーリーラインがメチャクチャになっていたでしょうね。「謎のプリンス」についての意外な事実が、いろいろなことを明らかにしてしまったでしょうから。 |
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