監督は、「ホーム・アローン」「ミセス・ダウト」で有名なアメリカ人のクリス・コロンバス。彼の作品に対する情熱と原作を忠実に表現するという姿勢が、原作者J.K. ローリングの心を 動かし、多くのハリウッド名監督の中から選ばれた。イギリス人原作者によるイギリスを舞台としたこの作品は、キャストも全員イギリス人、撮影も全てイギリスで行われるという徹底ぶり。 ハリーを演じるのは、原作のハリーと同い年(当時11歳)のダニエル・ラドクリフ。 1999年BBC製作のTV映画『デイビッド・カッパーフィールド』で若き日のデイビッドを演じデビュー。3000人もの候補者の中から選ばれた期待に応え、等身大のハリーを見事に演じている。原作者もこれ以上の適役はいないと絶賛したほどだ。 一方、ハリーの親友、ロン役のルパート・グリントとハーマイオニー役のエマ・ワトソンは、共にこの映画がプロとして演技する初めての作品。ふたりとも芝居の経験は学芸会程度だったが、それとは思えぬ堂々とした演技で、今や最も期待される新人達だ。 「ダニエル、ルパート、エマの3人は、まるで互いに電気反応を起こしているような、素晴らしい相乗効果を生む。まさにパーフェクト・トリオだ。」とコロンバス監督も自信満々に語っている。その他、脇を固める俳優も、ダンブルドア校長役のリチャード・ハリス、マクゴナガル先生役のマギー・スミスなど、イギリスが世界に誇る名優たちが名を列ねる。 映画では、手に汗握るクィディッチの空中戦、巨大チェスでの命がけのゲームなど、見どころが満載だ。"魔法"というファンタジーの世界が、イギリスの自然、建物、生活の中に完全に溶け込んでいる映像を目の当たりにすると、ホグワーツ魔法魔術学校やハリー・ポッターは、実はイギリスのどこかに存在しているのでは、と思わず信じたくなる。上映時間152分は、通常の子ども向け映画の2倍だが、原作を忠実に表現した結果という本作品自体が、"魔法"そのものと言えるだろう。