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フーリガンの歴史

サッカーで、現在の「フーリガン」として知られる行為が始まったのは、1960年代のイングランド。もともとは、ブルーカラーの労働者がゲームのやり直しを求めたものだった。ヨーロッパの諸国で、似たような行動が見られるようになったのは10年も後のことである。こうした行為の根底にイギリス人の気質が影響しているかどうかは、研究者の間でも意見が別れるところだ。

最も歴史に残っているのは、1977年のウェムブリー (Greater LondonのBrentの一地区) の国立サッカー場でのこと。スコットランドの勝利は、何千人ものファンを熱狂させ、最後の笛が終わると同時に、観衆が競技場の中になだれこんだのである。

この時、警察は、お手上げといった様子で、歓喜しながらゴールポストを横転させるスコットランド人を眺めていたとのこと。こうした行為は現在の暴力とは少し質が違う。だが、サポーターたちが集団で過激な行為に出るようになる前触れだったとも言えよう。

サッカー競技場ではやがて飲酒を禁止されたが、フーリンガンによる暴力沙汰は一向に納まる気配なし。1989年には毎年行われる試合を取りやめたほどだ。