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| 1. 作者について |
| C.S.ルイス(本名クライブ・ステープルズ・ルイス)は、1898年アイルランドのベルファストで弁護士の次男として生まれました。幼い頃から本を読むのが好きで、空想物語を書いて遊んでいました。オックスフォード大学に進学、1925年から母校で英文学の教授を務めました。ここでJ.R.R.トールキンと出会い、彼の『指輪物語』に刺激を受けてルイスは全7冊の児童文学シリーズ『ナルニア国物語』(1950〜1956)の第1巻『ライオンと魔女』を書き始めたと言われています。1954年よりケンブリッジ大学の英文学の主任教授。1963年に大学を定年退職後、その年にイギリス中から惜しまれつつ亡くなりました。学者として中世伝説やミルトンなどの著書、『悪魔の手紙』(1942)、『愛のアレゴリー』(1936)など小説やSF小説も多数執筆。またアンソニー・ホプキンズ主演映画『永遠の愛に生きて』(1992)では生前のルイスの素顔が描かれています。 |
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| 2. 物語のあらすじ |
『ナルニア国物語』シリーズで印象的なのは、やはり第1作目の『ライオンと魔女』でしょう。第二次世界大戦中、地方の古い屋敷に4人兄弟が疎開でやってきました。ある日、4人兄弟たちが古いお屋敷の大きな衣装ダンスを通り抜けて、白い魔女の魔法で永遠の冬にされたナルニア国へと足を踏み入れます。ナルニア国では言葉を話す不思議な動物たちがいっぱい。やがて子供たちは、ライオンの王アスランと共に、白い魔女と戦うのでした。
ルーシーがナルニア国へ足を踏み入れる場面は、小さい頃にかくれんぼで押入れに隠れた記憶がよみがえる人も多いのではないでしょうか。シリーズを読み進めていくと、ナルニア国の建国、さまざまな王の支配、やがて最後の戦いへと、絶えず異民族の支配を受けてきたイギリス・アイルランドの歴史を彷彿とさせられます。 |
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| 3. 作品紹介 |
| 「ナルニア国物語」は全部で7冊。各巻が一つのまとまった物語でありながら、全部を読み通してみると、空想の国であるナルニア国の長い歴史を描いた、大ファンタジー物語となっています。その背景にはキリスト教の考え方、イギリス人の自然や動物への深い愛情、人間による自然環境の破壊などが、主人公たちの冒険と共に描かれ、大人にも読み応えのある児童文学です。挿絵は全巻P.D.ベインズが担当。世界41カ国語に翻訳され、『ハリー・ポッター』に続いて、シリーズ作では世界第2位の発行部数を誇り、世代を超えて愛される作品となっています。この名作シリーズがいよいよ2006年より、映画化されます。 |
- 『ライオンと魔女』
’The Lion,The Witch and The Wardrobe’(1950)
- 『カスピアン王子のつのぶえ』
’Prince Caspian’(1951)
- 『朝びらき丸 東の海へ』
’The Voyage of The Dawn Treader’(1952)
- 『銀のいす』
’The Silver Chair’(1953)
- 『馬と少年』
’The Horse And His Boy’(1954)
- 『魔術師のおい』
’The Magician’s Nephew’(1955)
- 『さいごの戦い』
’The Last Battle’(1956)
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| 4. 魅力あるキャラクターたち |
『ナルニア国物語』には、とても個性的な動物や想像上の生き物が脇役として登場します。下半身が山羊のフォーンのタスナムさん。親切で用心深いビーバーさんと、家事好きでしっかり者の奥さん。陽気な戦士ネズミのリーピチープ。赤キツネのような髪をした赤小人のトランプキン。愛すべき彼らの姿は、ルイスの生き物すべてに対するやさしい眼差しを感じます。シリーズを読めば、きっと自分のお気に入りのキャラクターが見つかるでしょう。
しかしシリーズで最も存在感のあるのが、ナルニア建国の王である、ライオンのアスラン。ナルニアの人々を救うために度々登場するアスランとは? その答えにこそ、このシリーズの奥深さと人々を魅了する理由が隠されているのです。 |
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