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新参ペストセラー作家 ダン・ブラウン
作者はアメリカ人作家ダン・ブラウン(Dan Brown)。1964年にニューハンプシャーに生まれ、アマースト大学を卒業後、英語教師から作家へ転身した人物だ。『ダ・ヴィンチ・コード』では無名作家ながら驚異的な売れ行きとともに頭角を現し、一躍ベストセラー作家の仲間入りを果たした。父は数学者、母は宗教音楽家、奥方は美術史研究者であり画家とのこと。

主な著作に『天使と悪魔Angels and Demons』、『デセプション・ポイントDeception Point』、『デジタル・フォートレスDigital Fortress』があり、いずれもスリリングでひねりのある展開で人気がある。2000年に出版された『天使と悪魔』は、『ダ・ヴィンチ・コード』と同じラングドン教授を主人公とするシリーズ第一作目で、第二作が売れ始めてから注目が高まった作品だ。

また、ブラウン自身が小説を書く際に参考にした本の著者たちが出演するドキュメンタリーDVD 『ダ・ヴィンチ・コード・デコーデッド(Da Vinci Code Decorded)』や、『ダ・ヴィンチ・コード・トラベルジャーナル(Da Vinci Code Travel Journal)』といった案内本も手がけている。


 『ダ・ヴィンチ・コード』攻略法
Mona Lisa『ダ・ヴィンチ・コード』をこれから読んでみようという人は、手始めにキリスト教の基礎知識、そしてルネッサンス時代の巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの異才ぶりをざっと洗いなおしてから読み始めるといいだろう。これらに隠された暗号が、謎解きの重要なキーとなって巧妙にからんでいくからだ。

ちなみに小説の中でキーとなるレオナルド作の絵画「モナリザMona Lisa」「最後の晩餐(The Last Supper)」「岩窟の聖母(Madonna of the Rocks)」「ウィトルウィウス的人体図(Vitruvian Man)」がどのようなものか、あらためて確認できる資料を手近においておくといっそう興味が深まる。

The Last Supperまた、英語での読書が苦にならない人なら、原文で読んだほうが暗号解読やうんちくの凄みがダイレクトに伝わってくるはずだ。英語やロマンス語、ギリシア語など表音文字独特の言語学的な発想が身近に感じ取れるメリットもある。全体を通して英語の文体自体は平明なので、キーワードさえおさえておけばそう難しくはないだろう。

 重要スポットを巡る旅 イギリス編
主人公たちはフランスから舞台をイギリスに移し、宝探し的な感覚でさまざまな場所を訪れ、クライマックスへと向かっていくのだが、実はこの本、言葉をかえれば歴史観光ガイドとしても十分に旅心をそそるものとなっている。

ラングドン教授たちがイギリスに上陸するのは、いよいよナゾ解明に近づく後半部分。ロンドンのフリート・ストリート(Fleet Street)やテンプル教会(Temple Church)、セント・ジェームスズ・パーク(St. James’s Park)、ウエストミンスター・アビー(Westminster Abbey)、キングス・カレッジ(Kings College) といった場所が舞台となり、やがてスコットランドのロスリン礼拝堂(Roslyn Chapel)へと北上していく。これにあわせてイギリスを旅行すれば、映画のロケ地に使われたリンカン大聖堂もあわせて、一味違ったブリテンの歴史トレイルが楽しめるはずだ。