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生活の中のケルト音楽
アイルランドを旅すると街角で、偶然入ったパブで、不思議なほど血が騒ぐ音楽に出会います。それはきっと不思議に懐かしく、心の奥底の何かを揺さぶるはず。思わず踊りたくなるような音楽。これがケルト音楽なのです。

ケルト音楽とは、主にアイルランド、スコットランド、フランスのブルターニュ地方の伝承音楽。これらは即興で演奏され、時には歌い、輪になって踊るためのものでした。映画『タイタニック』では、3等客室内で、新天地に向かう不安や貧しさの中でも陽気に歌い、踊る人たちの様子が描かれていました。

こうした伝統的なケルトの音楽は始まりと終わりがあいまいなものが多く、これもケルトのうずまきを連想させてくれます。そして異国の音楽ながら、私たちにノスタルジーを感じさせるのは、なぜでしょうか?

 ケルト音楽のうずまき
エンヤアイルランドの歌姫エンヤはケルト文化研究家の鶴岡真弓氏のインタビューで、自身の音楽とうずまきの関係について、次のように答えています。

「私にとって、アイルランドでうずまき美術を見ることは自然な体験でした。子供の時から見ていた形ですよね。だから無意識なのですね。装飾品などを買いに行くと、そういう(うずまきのような)無限循環的な形のものについ手が伸びる。(うずまきは)私の成長と共にあったという感じです。うずまき模様のメイズ(迷路)で感じる恐さと希望という両方の感性の交差が好きなのだと思います。私の作る曲の進行にもそういう気分があるのかもしれません」

ケルト音楽に感じられる温かみや優しさは、このうずまきに象徴される生命力なのです。そのすべての人を受け入れる生命力に、私たちの魂を揺さぶるのでしょうね。