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ケルトの歴史 ハロウィーンとメイディ
ケルト民族は、牧畜を生活の糧としていました。そのため生活のリズムは、森や野原を追う牛や羊が基本。初夏になれば動物たちは山へ、そして秋には冬を越すための小屋へと戻ってきます。そこで彼らは1年のうち半年が夏、残り半年が冬と考え、ケルトの二大祭りである、五月祭とハロウィーンが誕生しました。これらの祭りは、現在でもヨーロッパ全土に残っています。またイギリスやアイルランドでは、妖精に出会う日とも伝えられています。

ケルト民族にとっては11月1日が新年にあたり、サヴァンの祭り(Samain)が行われました。この日は、全霊祭(All Sprite Day)とも呼ばれ、家畜は山を下り冬の小屋に入りました。その前夜祭が10月31日のハロウィーン(Halloween)です。死者や先祖の魂を向かえ、太鼓や鉦を鳴らして悪霊や妖精を払いました。現在のハロウィーンは、日本でもおなじみとなった、アメリカのかぼちゃの提灯や仮装した子供たちがお菓子を求めて家々を巡る習慣が有名です。

ハロウィーンまた本格的な春の到来を祝う5月1日の五月祭ベルティネ(Beltaine)には、火を2つ大きく焚き、その間に聖獣である牛を通すことで、悪魔祓いが行われました。現在でもドイツ各地に、五月祭の前日に夜通し火を焚いて悪魔を集める催しが開かれています。またヨーロッパ各地に五月柱(May pole)を立て、その周囲で踊るお祭りが見られます。五月祭の日は、メイ・ディ(May Day)として残っています。

これらの習慣は、自然と一体となって暮らした古のケルトの人々の鋭い感性がうかがえます。そしてこの感性は、キリスト教が広まった後から現在までも、暮らしの中に息づいているのです。