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自動車のおこり
まずは自動車のおこりについて簡単にたどってみよう。13世紀に生きたある哲学者は、自身の著述の中で自動車のアイデアに触れている。ルネサンス全盛のころになると、レオナルド・ダ・ヴィンチらがそのアイデアを具体的に絵として残しており、17世紀初頭にはオランダで風力を利用した車が作られ、1649年にはドイツの時計職人がぜんまい仕掛けの車を開発したりしている。しかし人々が現在走っている自動車の原型を見るようになるのは、産業革命以後のことである。

18〜19世紀、世界に先駆けて産業革命を迎えた英国は、蒸気機関の開発により、馬を使わない動力や輸送手段にいちはやく触れていた。一方、フランスではニコラス・キューニョーにより蒸気機関による時速3.2kmの車の原型のようなものがつくられ、蒸気車が利用可能であることを知らしめた。その後フランス、アメリカ、英国で開発が進み、19世紀初期に「蒸気車」が乗客を乗せて走行した記録が残っている。

1801年、フランスの科学者フィリップ・レポンは、蒸気ではなく空気と炭酸ガスの混合物で動力を生み出すエンジンを発明。これはシリンダー内でガスが点火され、その爆発力によりピストンを前に押し出す力を生み出すという画期的なものだったが、このレポンが1804年に急逝したため、本格的な自動車の開発にはあと50年以上を要することとなった。

ガソリンエンジンを持つ「走行実用可能な自動車」を発明したのはドイツのカール・ベンツ博士である。ベンツ博士は「ガスエンジン駆動による乗り物」を初めて実用化し、1886年にドイツ続いてフランスでの特許認定を受けた。そのわずか10年後の1895年、フランスで世界最初の自動車レース「パリ〜ボルドー往復自動車レース」が開催されている。ちなみに日本の自動車との出会いは1898年にフランス車が上陸したのが最初である。