イギリスの車 世界屈指のステイタスを誇る英国車
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英国車ブランド全盛期
「モータリスト開放の日」は英国の自動車産業を一気に躍進させ、社会に自動車を広く普及させる布石となった。1896年、ヘンリー・ローソン(Henry Lawson)は友人ゴッドリー・ダイムラー(Godly Daimler)の特許を購入して英国ダイムラー自動車会社を設立した。1897年にはダイムラーの車が英国車として初めてヨーロッパ大陸レースに参加している。
1906年には、ロールス・ロイス(Rolls Royce)は銀色に輝く名車「シルバー・ゴースト(Silver Ghost)」を発表して世界各国の王侯貴族や富裕層から圧倒的な評価を得た。ヴォクスホール(Vauxhall)は、世界初の「本格的スポーツカー」といわれる「プリンス・ヘンリー(Prince Henry)」を1909年に開発している。
今に名を残すブランドのもととなった自動車会社が次々と設立されたのはこのころである。モーリス(Morris)、オースティン(Austin)、ロータス(Lotus)、スタンダード(Standard)、ヴォクスホール、スタンダード(Standard)やアームストロング(Armstrong)、
シドレー(Sidley)、アージル(Arsil)のほか、ウォルムズレー(Wolmsley)、サンビーム(Sunbeam)やヒルマン(Hillman)、ハンバー(Humber)、ライレー(Railey)、シンガー(Singer)などのように自転車製造から端を発しているところも多い。
以後、自動車は間に社会生活におけるステータス・シンボルとなっていく。都会よりむしろ郊外に家を持ち、うまやをガレージに作り変えて、自動車で通勤するといったスタイルが憧れの的となり、休暇ともなれば自動車で出かけることが流行した。自動車の普及は公共交通機関にも影響を与え、1910年には、ロンドンで初めてロンドン・ゼネラル・オムニバス(London General Omnibus)社の34人乗りのダブルデッカーバスが登場し、1911年には「馬引き」のバスは姿を消した。
1920〜1930年代は自動車技術が飛躍的に上がった時期。「バックヤードビルダー(Backyard Builder)」といわれるアマチュア系の中小企業が数多く誕生し、こだわりの製品を世に輩出する一方で、量産系の自動車会社各社も組み立てラインの整備や導入などでさらに生産能力を上げていった。鉄にかわって軽量の合金やアルミが利用できるようになり、車体自体が軽量化され、エンジンもこれまでよりも2倍速いものが開発されるなど、それまで以上に速く、長距離の快適な走行が実現されていった。
1922年にはダイムラーが車内に空気伝達のラジオを導入し、世界初の車内エンターテインメントとして注目された。1925年には合成樹脂のペイントができるようになりスプレー塗りが一般化。バンパーもアクセサリー的にデザインが進化、1930年以降には油圧式ブレーキの導入をはじめとする技術的な躍進があり、今に見られるような車のスタイルが徐々に確立されていった。