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イギリスで作られたこの映画は、マンチェスターを中心に活躍したUKロックがいかなる形で作られていったかを知るのに見逃すことのできない一作。語り手であるトニー・ウィルソン(Tony
Wilson)の目をとおして、展開される音楽アーティストたちの姿や実際のライブ映像などを楽しむことができる。
映画だけではなく、サントラも音楽ファンには欠かせない一枚。Sex PistolsやHappy
Mondaysなどの不朽の名作をはじめ、New OrderとChemical Rothersの新曲、Here
To Stayが楽しめる一枚だ。他にもNew OrderとMobyでやったJoy Divisionのカバー、New
Dawn Fadesなど、聴き所いっぱい。
映画の内容
ケンブリッジ大学を卒業したトニー・ウィルソン(スティーブ・クーガン)は、マンチェスターで地元リポーターをしていた。だが、1977年にセックス・ピストルズの衝撃的ライブを目にした彼は、音楽史が転換期にあることを予期した。そこで彼はその旗振り役になることを決意し、独自にレコードレーベルを設立することを決めた。
金儲けは二の次で、いかに革新的な音楽を大衆に紹介していくのかを行動指針とするトニー。アーティストとの機知に富んだ会話や、独自のライブハウスを設立するまでの奇想天外なアイデアが楽しい。いいと思ったら突き進むという、一見冗談にも見える大胆な彼の行動が、マンチェスターの音楽シーンをつくる精神的バックボーンだったと感じさせる。
この映画が描こうとする最終的な目的地ははっきりとしない。その曖昧さは、麻薬や銃による犯罪がマンチェスターの音楽シーンで横行し始める過程と、無関係ではない。何を求めて音楽を作っていくのかが自明ではないまま、目的地のない旅を続けるアーティストたち。その中にある葛藤や絶望を象徴的に表しているのは、ジョイ・デヴィジョンの歌手、イアン・カーティスの自殺であろう。しかし、マンチェスターで育った音楽の偉大さは消えることはない。彼らが音楽シーンに与えた影響は、世界的に大きなものであったのだから。
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