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ロンドンオリンピック
オリンピック London Olympic
2012年

2012年オリンピック開催都市は、ロンドン。

劇的な勝利だった。パリが本命という大方の予想をくつがえし、 2005年7月6日、国際オリンピック委員会(IOC)は、 2012年第30回夏季五輪の開催地に、ロンドンを選んだ。1948年以来64年ぶり、3回目の開催。同じ都市での 3度の開催は史上初。

当初、ハバナ、イスタンブール(トルコ)、リオデジャネイロ(ブラジル)、ライプチヒ(ドイツ)を含む9都市で始まった招致戦は、昨年の第一次選考の結果、ロンドン、パリ、マドリード、ニューヨーク、モスクワの5都市に絞り込まれていた。この日の IOC委員による投票は、過半数を獲得する都市が出るまで最下位の都市をふるい落としながら続けられるもので、史上最も豪華な顔ぶれと言われる各都市は、甲乙つけがたいプレゼンテーションを披露した。1回目にモスクワ、2回目にニューヨーク、3回目にマドリードが落選。決戦投票では、最有力と言われていたパリを僅か4票差でロンドンが逆転、栄冠を手にした。

ロンドンは、「オリンピックを契機とした青少年へのスポーツの奨励」や「選手による選手のための五輪」をスローガンに掲げ、貧困地域の再開発に絡めたコンパクトな会場構想、オリンピック施設の後利用計画などが高い評価を得た。 G8サミット直前で多忙を極めるブレア首相が自らシンガポールに赴き、ロビー外交を展開したことも大きな勝因のひとつと言われている。が、それ以上に、投票日前日にフランスのシラク大統領が発した「イギリスはフィンランドに次いで料理のまずい国だ」の失言が、フィンランドの IOC委員の2票をロンドンに投じさせたとの裏話も…。

この日は英国全土が喜びに沸き返った一日だったが、翌日の同時多発テロを受け、ロンドンは、7年後のオリンピック開催に向けて施設や交通網の整備はもちろん、テロ対策などの安全確保にも大きな重点を置くことは間違いない。

交通

主な競技の会場となるオリンピック公園へのアクセスは、これまでのオリンピックで最も便利なものになるようだ。会場への道路は、混雑緩和のため競技者と観客の専用道路となり、他の目的では使用できないようにする。また鉄道は、乗り入れ本数が 10路線。そのうち 9路線はすでにできあがっており、着工中の新路線 (Olympic Javelin Line)は、ロンドンと会場駅 (Stratford International Station) までを 7分、パリまでをわずか 45分で結ぶ。地下鉄も 15秒に 1本の割合で会場に到着、開会式および閉会式当日は 24時間、その他の日は毎日午前2時半まで運行している。また期間中、オリンピック観戦入場券を持っている人は、ロンドン市内の全ての交通機関を無料で利用できる。空の玄関口ヒースロー空港も、ターミナルを増設する予定。

会場と規模

競技会場は全部で 33会場。そのうち18会場は新設され、オリンピック公園とテムズ川地区、中央地区の3地区に分かれる。運営費は 14億ポンド (約 2750億円 )で、東部の再開発地区 (オリンピック公園 ) に 8万人収容のメインスタジアムを建設。また、1万 7800人を収容できる選手村もオリンピック公園に隣接し 26会場が 30キロ以内に位置するという、選手にとっても利便性の高いサイトが誕生する。

オリンピック公園 (メイン会場)

-ホッケーセンター (Hockey Centre) 競技種目:ホッケー。観客数: 2万人収容。
- アクアセンター (Aquatics Centre) 水泳、ダイビング、シンクロ、水球などの水中競技。 2万人収容。
-総合スポーツアリーナ ( Multi -Sports Arenas) バレーボール、バスケットボール、フェンシング、ハンドボールなど。3万4500人収容。
-オリンピッックスタジアム (Olympic Stadium) 陸上競技、開会式、閉会式。 8万人収容。
- べロパーク (Velopark) 自転車競技。 1万2000人収容。
- 選手村 (Athletes Village) 9450 部屋を完備。選手の 95%が徒歩で競技場まで行かれる。

その他、トライアスロンはハイドパーク、テニスはウィンブルドン、ヨットはウェイマス、サッカーは9万人を収容できるよう改修中の新ウェンブリースタジアムなど、ロンドン市内やその近郊にも会場が設けられる。

会場に関する詳細は、以下のホームページを参照されたい。
http://news.bbc.co.uk/sport1/hi/other_sports/
olympics_2012/bidding_guide/4608029.stm

選手村はオリンピック終了後、住居、保育園、小学校などに生まれ変わり、また会場はスポーツ振興に有効利用される。オリンピック開催で、新たに2万人の雇用が見込まれるなど、オリンピックのもたらす恩恵は限りなく大きい 。


(執筆者: レイボーン真紀))