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ウインブルドン・テニス Wimbledon
6月最終週−7月第1週

ウィンブルドンは「テニスの聖地」として名を馳せるロンドン南西部の街。毎年 6 月の最終週から7 月第1週にかけて行われるウィンブルドンテニス選手権大会 Wimbledon Tennis Championships の開催地である。 ウィンブルドン・テニスは テニス大会の中でも随一の歴史、伝統、そして人気を誇る。

スポーツにおいて全種目優勝を意味する「グランドスラム Grand Slam 」だが、テニスの場合は最も権威ある4つのテニス大会(全豪オープン、全仏オープン、全米オープン、そして全英オープン= ウィンブルドン)のすべてを制することをいう。また、これら4大大会を称して、グランドスラム大会ということもある。

さてウィンブルドンは、このグランドスラム大会中唯一グラス(芝生)のコート( lawn court )で行われる選手権でもある。テニスの原点であるグラスコートとともに、伝統的かつ貴族的雰囲気を保ち続けるていること、それがウィンブルドンの変わらぬ人気の元でもある。

グラスコートを維持する苦労は半端ではない。ウィンブルドンでは、たった2週間の大会のために年間を通じて芝を伸ばしては刈るという気の遠くなるような整備が続けられる。19面あるコートのうち、センターコートと1番コートは2週間の大会以外には全く使用されず、その他のコートも夏の間のみ限られたクラブメンバーに開放されるだけだという。まさにウィンブルドン選手権のために存在するグラスコートであり、その裏には整備維持をする人々の苦労と努力が隠されているのだ。

テニスの原型は8世紀ごろのフランスに発祥するといわれ、貴族の遊戯としてのボール遊びを起源とする。その後イギリスで近代テニスの父とも称されるウィングフィールド少佐によって庭球 Lawn Tennis のルールが確立され、1877年には、ウィンブルドンにて初のテニス大会が開催された。当時の大会では数百人の観客が集まり、いちごとシャンパンを味わいながらテニスプレーを観賞するという、優雅なガーデンパーティのような雰囲気であった。

この「いちごとシャンパン」の伝統は、現在のウィンブルドンにも引き継がれている。観光客の姿が多くなり、華やかなファッションでの優雅なテニス観賞という雰囲気はほとんど失われたものの、いちごとシャンパンは健在で売店でも手に入る。運良くウィンブルドンのチケットが手に入ったら、世界のトッププレーヤーによるテニスマッチとともに、貴族文化のなごりである「いちごとシャンパン」の伝統も是非味わってみたい。

大会以外の時期ならば、ウィンブルドン・ローン・テニス博物館( Winbledon Lawn Tennis Museum )を訪れてみよう。センターコートに隣接するこの博物館では、年間を通じてテニスウエアやラケットの歴史、歴代ウィンブルドン大会優勝者の経歴などが展示されている。センターコートを間近に眺めることもできる。

 ウィンブルドン・ローン・テニス博物館

Wimbledon Lawn Tennis Museum
Centre Court, All England Lawn Tennis and Croquet Club,
Church Road,
Wimbledon,
London SW19 5AE
Telephone: 020 8946 6131

大会開催中の日曜と大会直後の月曜、クリスマス( 12月24日から26日まで)と元旦を除いて年内無休で 10:30 から 5:00 までオープン

入場料
大人:6ポンド 5歳以上の子ども:3.75ポンド

個人ツアー(入場料を含む)
大人:13.25ポンド 5歳以上の子ども:11ポンド


(執筆者: ギャンツ倖起恵)