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エディンバラ・ホグマニー
12月31日-1月1日

「元旦」- この言葉になんとなく「気分一新」といった爽やかな感を込めるの は、日本に特有のものなのだろうか?というのも、イギリスでは元旦の朝を二日酔いの頭で迎える人が多く、爽やかどころかどんより気味だからだ。

その「どんより感」はみんな大晦日の大騒ぎに端を発する。イギリスを含むキリスト教国では年末のメインイベントといえば、やはり「クリスマス」。クリスマス当日や次のボクシングデーは、日本の元旦を思い出させる程街はひっそり静まりかえる。その間人々は家の中に閉じこもり、クリスマスディナーを食べ、おしゃべりに華を咲かせ、テレビの特別番組をみたりするのだ。

しかしこの静かな休日は、本来、年齢を問わずにパブに出かけて社交を楽しむ国民性とは相容れないものらしく、そのうっぷん(?)を晴らすが如くにはじけてしまうのが、イギリスの大晦日だ。

その良い例は、毎年エディンバラで開催される「エディンバラ・ホグマニー (Hogmanay)」。伝統的にスコットランドでは、大晦日から新年にかけて知人達を次々と訪ね歩いて賑やかに新年を祝うという風習があった。

「エディンバラ・ホグマニー」はそれがもっと大々的になったお祭りのようなもので、スコットランドどころか、その風習に便乗したいお祭り好きなイギリス人が全国から集まってくる。

もともと寒いスコットランドの更に寒い大晦日の夜。当然アルコールなしにはやっていられず、あちらこちらのパブには新年間近のカウントダウンを祝いたい人々が列をなす。外ではコンサート等が開催されて、それは賑やかだ。

そして11時半を過ぎる頃になると、どこからともなく街の中心部に集まり、いあわせた人々が手に手をとって「蛍の光」を歌いだす。12時の10秒前位になると皆が一斉にカウントダウンを始め、やがて12時。「ハッピーニューイヤー」のかけ声は目映い打ち上げ花火にかき消されるが、人々はそんなことには御構いなし。身近な人々と抱きあったりキスしたりして新年を祝う…というのが一連の流れだ。

そこには「108つの除夜の鐘で静かに煩悩を流す」といった日本の厳粛な世界からはほど遠い世界がある。どちらかというと日本の忘年会のようなノリで、「仲間と一緒に騒いでその年の嫌なことを全て忘れてしまおう」というような楽観的な味わいなのがイギリス流新年の迎え方だ。そしてその結果が二日酔いの元旦。とりあえずイギリスにも「一年の計は元旦にあり」といった風習はあり、それを「New Year's resolution」という。が、そこで一番最初に誓われるのは、毎年 「今年こそ飲酒量を減らす」だったりするから、なんだか進歩がない。