イギリスの一年 ヴェテラン・カー・ラン
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イギリス最大のクラッシックカーイベント。1905年以前に製造された車500台がロンドン〜ブライトンまでを走行
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ヴェテラン・カー・ラン
(クラッシック・カー・ショー)
11月第1日曜日
クラッシックカーが大集結して「ロンドン」から「ブライトン」まで走行する毎年恒例、イギリス国内最大、秋のクラッシックカーイベント。エントリーされる車はおよそ500台、11月の第1日曜日に催され、100年以上前に製造された車が実際に道路上を華麗に走行するこの珍しい自動車のイベントは毎年100万人以上の見物客を動員する。
カーレースが物語のベースになっている70年代に日本で放映された、大人気アメリカンアニメ「チキチキマシン猛レース」を彷彿させるクラッシックカーイベントだが、走行タイムを競うレースではなく、世界各国からおよそ500台のクラッシックカーが一同に会し、当時のモータリングを楽しむイベント。
平均速度が20マイル(約30キロ)に規定され、この規定速度で、無事ブライトンまで完走を遂げたドライバーにブロンズ像が贈呈される。
クラッシックカーのハンドルを握るオーナーも見物客も古きよき時代にタイムスリップできる世界でも珍しい催しはカーマニアだけでなく、一般市民にも大人気で、毎年、その規模は大きくなっている。
全走行距離は60マイル(約90キロ)。車が実際に運転されるイベントとしては世界最長の走行距離。紅葉が美しいロンドン・ハイドパークを起点にイギリス南部にある海辺のリゾート地ブライトンまでをクラッシックカーが走り抜け、ノスタルジックなボディーが健在であることを披露してくれる。
参加資格は1905年以前に製造された車のオーナーとなっており、エントリー車はイギリス国内だけでなく、ヨーロッパ各国をはじめ、アメリカ、カナダ、遠くはオーストラリア、ニュージーランドから文字通り海を渡ってやって来る。イギリス国内エントリー組みにはロイヤルファミリーや、スポーツ、芸能、文芸等、各界のセレブの顔ぶれも見られる。
ヴェテラン・カー・ランの始まり
道路走行は馬車、長距離輸送は蒸気機関車が主流であった19世紀のイギリスでは、他先進国に比べ、車の浸透度は大幅に遅れをとった。「赤旗法」と呼ばれるイギリス政府による「小型蒸気自動車」および「ガソリン自動車」の厳しい規制は車のオーナーたちの足かせとなり、新しいマシーンである「車」をエンジン全開で走行させることができるのは夢のまた夢であった。
当時、イギリス政府の規制では車の最高時速は6.4キロさらには街中では3.4キロに制限され、赤い旗を持った歩行者が車を先導することが義務付けられていた。つまり歩行者と同じ速度で走ることを強いられていた。
1896年11月14日、新法制定により、これまでの赤旗を持った歩行者による先導が廃止され、最高速度も22キロまで一気に引き上げられた。この日はイギリスにおける「モータリスト開放の日」と認識され、イギリスにおいて「車」という新しい乗り物の本格的な幕開けとなる。
「赤旗法」廃止を祝杯するため、ロンドン・ハイドパークに集まった外国人を含む33人のモータリストらによってロンドンからブライトンまで当時珍しい車がドライビングされた。この日、ブライトンまで辿りつけた車は33台中14台であったが、走り行く車が当時のイギリス市民の目を釘付けにしたのは間違いない。これがロンドン〜ブライトン間を走行するイベントの始まりとなり、ゴールがブライトンからオックスフォードなどの別の街に移されたり、1903年から1926年まで23年間におよぶ中断などの曲折もあった。1927年に再開され、、その後、毎年開催され、規模は徐々に大きくなり、現在のように100万人以上の観客を動員する大イベントとなった。
イベント前日はロンドンの中心街リージェント・ストリートに翌日のドライビングにエントリーされた車の中からおよそ100台の車が大ステージ上に姿を見せる前日祭から始まり、人気投票などが行われる。
当日はスタート地点のハイドパークに夜明け前から、クラッシックカーが続々と集まり、2台1組となっての出発に備える。最初にスタートを切る2台の車は7時1分にハイドパークを出発。その後2台1組となって順次スタートが切られる。
第1走行車のブライトンゴールは10時10分と予定され、最終車のゴールは16時半までと制限時間が設けられている。ハイドパークからブライトンまでのコースは年によって変更されることがあり、ホームページで走行コースを公開している。観客の見物料金は無料。
ホームページ -
http://www.lbvcr.com/
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