オックスフォード 日本人留学生の体験ひとこと
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イギリス エリア ガイド オックスフォード大学の日本人学生は何を考えていたか。留学の体験談
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Oxford & Oxfordshire (オックスフォード & オックスフォードシャー)
[オックスフォード学生のつぶやき] 背筋が伸ばしてバロックを―シェルドニアン劇場
入学式にも使用される劇場
オックスフォード大学に入学して三日目。音楽好きの私は、早速シェルドニアン劇場で行われるシティ・オブ・オックスフォード・オーケストラのコンサートに行った。中世英国の建築家、クリストファー・レンの設計として知られているこの劇場は、ローマの円形劇場をかたどっている。天井にはルーベンスの絵がそびえ、どっしりとした中にも優雅な雰囲気がある。が、自分の席を見ると、なんと背もたれがない。いわゆる自由席というやつなのだが、これで2時間音楽を聴くのはつらいのではないか、と思った。今日のプログラムは、ヘンデル、ビバルディ、バッハなどのバロック音楽。いつものように足を組むこともせず、腰を落ち着けて聴いてみた。久しぶりに背筋を伸ばして音楽を聴くと、中世の作曲家たちと演奏家が私の目の前で、音楽を披露してくれているように感じる。長い時間のデスクワークで猫背になりがちな私であるが、たまには背もたれのない椅子で、真剣に音楽を聞いてみるのも悪くないと思う一日であった。
[オックスフォード学生のつぶやき] インディペンデントな学生を作る方法?
神は自ら助ける者を助く!
オックスフォード大学に入学する前から、気になっていたことが一つある。それは、大学からの公的な知らせが届くのが異常に遅いということである。たとえばオックスフォードへの出願を1月末に済ませた場合、その結果が出るのが4月、遅いときは5月である。さらにその後、カレッジ(寮)に受け入れられる必要があるが、これが決まるのにも時間がかかり、やっと決まっても必要な書類が届くのが学期の始まる1週間前だったりする。この大学の構造が複雑に入り組んでいるからなのか、単に粗雑なのか…、雑務が遅いため、オフィスに問い合わせを何度もする。
しかし、他の学生の話を聞くと、正規の部屋に学期が始まっても入れないこともあったなど、さらにひどい話もある。こうしたことを耳にすると、某教授が、イギリスは今でもトーマス・ホッブスの世界である、と言ったのを思い出す。神は自ら助けるものを助く。自分から積極的に問題を解決していく意思のある者だけが生き残れるのであり、どこからか救いの手が差し伸べられるのを待っていてはいけないのである。整備されていない大学業務のおかげで、どんなに理不尽なことにあっても、辛抱強く交渉する力が養われるのかと思うのであった。
[オックスフォード学生のつぶやき] カレッジの醍醐味
オックスフォード大学は、ケンブリッジ大学と並んでカレッジという独自の行政機関をもつ。通常学生は自分の所属するカレッジの寮に住んでいるわけだが、この中では多くの人と知り合う重要な社交の場でもある。
私がオックスフォードに来てから1週間の間にも、様々なイベントがあった。ディナーを食べた後、ワインを片手に学生たちは語り始めるなどのカジュアルな集まりがそれだ。そうした場では、初めて会う人でもハローとにっこり笑って話しかけることが頻繁に行われる。このことは何も学生間に限るのではなく、学生と先生の間でもなされるのである。先日も、あるパーティで、カレッジのプリンシプル(校長)に会う機会があり、日本の伝統的な食事スタイルが、いかに風土と形式美を融合させたものであるかということで話がもりあがった。どうも彼は、大阪でそのような日本料理店に招かれたことがあるらしい。こうした多くの人々とのカジュアルな会話を通じて、日本の小「大使」としての交流術を身につけるのだろうか。どんなに地位が違っていても、ひとりの独立した人間として会話をすることが求められるイギリスは、個人の力が試されると同時に、自己を磨くことのできる場なのである。
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