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ピックネル先生に聞く
学校で教えるようになったのはいつからですか?
2003年9月から、イギリスで教えています。
どちらで教えているのでしょうか?
学校はエセックス州のチェルムスフォードというところにあります。主に男子を対象としたグラマ−スクールですが、シックスフォームのYear12−13 (16、17才)の女子も入学できます。

通常、学校のある時間はいつですか?
8時40分に始業のベルが鳴り、最後の授業は午後3時40分に終わります。

何を教えていますか?
歴史と政治です。

教えることに興味を持った理由は?
人と話をするのが好きだし、歴史に対して情熱をもっているから。日本で英語を教えて、自分は教えることが好きだと実感したんです。その後、教師の資格を取得しました。

クラスサイズは大きすぎますか? 小さすぎますか?
Years 7-9 (11−13才) はクラス28人。ミドルスクールのYears 10&11 (14−15才) は20人。シックスフォームのYear12−13 (16、17才) は、17人。Years 7-9はちょっと人数が多すぎるけど、ミドルスクールはちょうどいいかな。シックスフォームは絶対多すぎる。1クラス12人が理想的かな。
学校で教えるようになって、もっともよかったと思うことは?
学生たちに歴史を学ぶように励まして、その成果が目に見えて表れたときです。私は歴史が好きなので、どうやって子供たちに歴史に関心をもってもらうか、工夫するようにしています。たとえば、現在の問題と比較検討しながら、過去の歴史を振り返ってみるとかね。歴史ってのは、同じ問題が何度も異なる形で出てくることが多いんですよ。たとえば、中世における十字軍の遠征を学ぶときに、イラクへの侵攻を照らし合わせながら考えてみたり、相違点を探ってみたり。こんなアプローチで歴史について問いかけてみると、学生たちは興味をもって考えてくれます。

いじめに出くわしたことはありますか? そのときの対応方法は?
いじめを発見したのはこれまでに幸い1回だけでした。そのときは、迅速に、でも落ち着いた態度で生徒たちひとりひとりに接しました。いじめた子は、いじめられた子に謝りました。それ以降、いじめを繰り返されていないようなので、なくなったことを祈っています。

学校で出会った最も困難だったことは?
クラスルームにおける秩序は特に問題ないんですが、シックスフォームで欠席する学生たちにはまいりました。彼らは勉強に対してカジュアルな姿勢でのぞんでいるというか、学校に出てこないときもあるんです。運転免許証をとるために欠席する学生もいて、困りました。

イギリスの学生たちは、試験に対する過度なプレッシャーを感じていると思いますか?
イギリスのセカンダリースクールは、試験攻めされているという感じはしますね。試験が多すぎて、クラブなどの課外活動の時間を削ってしまう生徒もいます。でも、ひとつの試験が終わったらすぐに次の試験を考えなければならない状況は、教育のバランスが偏っていると思います。

学生たちは週末にどのように過ごしているのでしょうか?
シックスフォームの多くの学生たちは、週末に集まってパブやディスコで飲んだりしているようです。それより若い学生たちは、友人の家に集まってビデオを見たり、外でサッカーをしたりと、いろいろです。もちろん、宿題をするときも、ときどきあると思います。

歴史を学ぶのは必須なんでしょうか?
Years 7−9 (11−13才)の学生たちは必須だけど、それ以降は違います。でも、私の学校では歴史はとても人気のある科目で、多くの生徒たちが引き続き歴史をとっています。

日本で英語を教えた経験をおもちとのことですが、特に日本人の学生とイギリス人の学生とで違いはありますか?
最も大きな違いは、イギリス人学生は設問に対して答えを導くために考えるプロセスを表面に出しますが、日本人学生は同じことをするのに大変な勇気がいるというか…、じっくり考えた上でないと意見を言うことはない印象を受けました。歴史や政治はいつも正しい答えがあるとは限りません。でも、ひとつの答えを選ぶとしたら、それには理由が必要なんです。そのための考えるプロセスをよく身につけているのは、イギリス人学生だと思います。

日本の学生たちは、まとまって何かやるためのチームワークがありますね。これは、学生生活で得ることのできる利点だと思います。イギリス学生たちも協調性を学んでほしいと思います。

他に何かありましたら、どうぞ。
日本に対するイギリス人学生の関心は近年、とても高くなっていると思います。漫画やアニメなどで日本のポピュラー文化に触れる機会もたくさんあります。ワールドカップで日本のチームを知る機会もありました。日本について学びたいと思う学生たちは、今後も多くなっていくと思います。

ありがとうございました。